FEEDが考える開業の落とし穴(前編)
今回は【FEEDが考える開業の落とし穴】についてお伝えしたいと思います。
まず、【開業をゴールと捉えてしまう】ことは落とし穴の一つです。しかし、開業前にも非常に多くの落とし穴があり、医院運営の準備が不十分なまま開業をしてしまうケースも多くあります。
また、開業時に落とし穴に落ちた経験は、分院展開をする際には活かせますが、そうでない場合は「ただ沢山苦労をした」という苦い記憶だけが残ってしまうのです。
今回はそんな苦労を少しでも減らせるような記事を書かせていただきました。
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■開業前の落とし穴とは?
まず一つ目の開業前の落とし穴は【物件を見つけてから全ての準備を一気に進める】です。
物件が見つかると、内装の相見積の取得や、内装業者や機器メーカーとの打合せ、機器選定や納品スケジュールの調整、現地立会い…など時間と体力を使う作業が一気に増えます。
それと平行して、保健所の事前相談や届け出のスケジュール作成と管理、会計士さんや税理士さんと一緒に借入用の事業計画の作成、金融機関への交渉などもこなさなくてはいけません。
このような状況下で仕事とプライベートの両立が難しくなり、疲弊してしまう…そんな状態の先生をよくお見かけしますし、すでに開業された先生からも「開業時は本当に大変だった」というお話をよく伺います。
■物件が決まる前に何をしていれば良いの?
では物件が決まる前に何をしていれば良いのでしょうか?
まず、上記の作業のうち、どうしても平行せざるを得ないものもいくつかありますが、『見積を依頼する内装業者は物件が見つかる前から複数社に目星を付けておく』ことができますし、事業計画の事前段階で、ご自身がイメージする『医院規模からの収入パターンの作成』や、『施設基準に必要な受講しておくべきセミナーの確認』など、事前にできる事は沢山あります。
これだけでも準備しておくと、行き当たりばったりな選択が少なくなりますし、時間的・精神的な余裕が十分に確保できます。
購入機器リストの準備
また、 『購入機器リスト』も物件が決まる前に作ることができます。
何が必要で何が不要なのかを明確にし、どこから買うのかまでを決めておくことで、不要な機器購入を避けることができます。1つのメーカーからのまとめ買いで値引きしてくれる事も多いですが、結果として不要な機器まで買ってしまっていた方も多い印象があります。
購入先を1つのメーカーに絞り、費用をかけて院内システムを組み切る以外の場合ですと、安く買える物は安く買える業者から購入することをお勧めします。開業時は支払い額が大きく感覚が麻痺し、財布の紐が緩みがちなので使いすぎに要注意です。
歯科材料の選定
『歯科材料の選定』も、物件選定の前がお勧めです。
歯科材料などは、消耗品含めると数百点にもなります。開業する際、必要な材料を選定するには長い方ですと2ヶ月間はかかりますし、最悪なパターンだと開業後に患者さんの治療中に足りない事に気づく事もありますので、何回でも見直せるようにしておきましょう。
「勤務医時代に使っていたバーが欲しいけどメーカーとか品番が分からない…」など、カタログと半日睨めっこするのはよくあるパターンです。違ったものを購入してしまったら業者やメーカーに返品依頼をして…などの作業も発生するため、ここを怠ると面倒な業務が多く発生します。
▼歯科材料の選定は、歯科材料通販に依頼する手もあります。
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