訪問歯科の対象者って誰?対象となる施設ってどんなところ?
今回は訪問歯科の中でも、対象となる患者様と訪問先について解説します。
訪問歯科の対象者って?
一言でいうと…
「自力で通院することが困難な患者様」が訪問歯科の対象となります。
訪問歯科を利用する多くの患者様が後期高齢の患者様です。
高齢や病気、障がいなどにより身体に不自由がある患者様が訪問歯科を利用することができます。また、生活保護を受給している方も利用可能です。
通院が困難な理由はたくさんありますが、訪問歯科の対象となるかどうかは、歯科医師が最終判断をします。
訪問対象者に多い疾患例
- 身体的理由
- ・脳梗塞
- ・心臓疾患
- ・パーキンソン病
- ・老衰による歩行困難
- 精神的理由
- ・認知症
- ・パニック障害
- ・統合失調症
訪問歯科は自力で通院することが困難であれば、年齢や要介護に縛られず利用することができます。しかし「行くのが面倒だから」や「混雑するから」などの自己理由では、利用することができません。
さらに、患者様の状態に加え、保険で訪問歯科を行えるエリアも定められています。
訪問診療を行う保険医療機関を中心とする「半径16km以内」
これが保険で訪問歯科を行えるエリアです。このエリアを超えてしまうと自費治療となりますが、絶対的な理由がある場合は、厚生労働大臣が定めるところにより保険診療になることもあります。
(16㎞以内のエリアを確認するのにおすすめのサイトはこちら)
それでは、どのような場が訪問先となるのでしょうか。
対象となる施設ってどんなところ?
訪問歯科の対象となるのは、前述のような患者様が生活をしている場となり、大きく施設と居宅に分類することができます。
- 施設
- ・介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)
- ・介護老人保健施設
- ・介護療養型医療施設
- ・介護医療院
- ・障がい者支援施設
- ・ショートステイ
- ・病院、診療所
- 居宅
- ・患者様のご自宅
- 居宅系施設
- ・軽費老人ホーム
- ・有料老人ホーム
- ・サービス付き高齢者向け住宅
- ・認知症対応型共同生活介護(グループホーム)
- ・小規模多機能型居宅介護事業所(宿泊サービス時のみ)
上記の施設には訪問歯科が可能となりますが、デイサービスやデイケアなどの通所施設は患者様が生活している場ではない(療養している場ではない)ので、訪問することはできません。
また、歯科口腔外科が入っている病院へ入院している患者様には、訪問歯科に伺うことができない場合もあります。
まとめ
- ・訪問歯科の対象者は…自力で通院することが困難な患者様
- ・対象となる施設は…施設、居宅、居宅系施設
- ・保険で訪問歯科を行えるエリアは…半径16km以以内(16㎞以内のエリアを確認するのにおすすめのサイトはこちら)
- 参考
- https://www.houmonshika.org/dental/labo1/
- https://kure-90.com/16306404645403
- https://www.119.dental/blog420/
- https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-08-002.html
- https://www.takenoko-d-clinic.com/dental/houmon.html
- https://www.iryoken.co.jp/care/qa/detail.html?id=359
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