どうして?今から訪問歯科

今回はフィードが考える「なぜ訪問歯科は今から始めた方が良いのか?」について解説いたします。

結論から申しますと、訪問歯科を必要とする方は増加傾向にありますが、外来の患者さんは減少する傾向にあるからです。

日本歯科総合研究機構作成の調査*¹によると、2065年には患者数が25.2%減少し、65歳以上の患者が全体の約半分を占めるようになると推計されています

外来の患者さんの傾向についてもう少し深堀してみましょう。

*¹日本歯科総合研究機構作成「国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成 29 年推計)」および厚生労働省「患者調査」

外来の患者さんは2045年には10.8%減少、2065年には25.2%減少が推測されています。一方で、65歳以上の患者さんの割合が増加していきます。*²

そして、平成26年の調査によると、65歳~74歳をピークに外来受療率は低下していく傾向があるため*³、数年以内のうちに外来に通えなくなる患者さんが外来の半数を占めることとなります。そのため保険診療の比重の高い歯科医院は今後ますます厳しい状況に陥る可能性が高くなります。

それでは、訪問歯科の傾向はどうでしょうか。


*²国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成 29 年推計)」および厚生労働省「患者調査」より  日本歯科総合研究機構作成

*³中央社会保険医療協議会 総会(第352回) 議事次第 平成29年5月31日(水)

要介護(要支援)認定者は2040年のピーク時には988万人になり*⁴、高齢により通院困難となった患者さんの訪問歯科の需要は年々増加することが予測されています。

令和元年のデータでは、歯科治療が必要なのに、実際に歯科治療を受けた要介護者はたったの2.4%でした。*⁵

*4(出典)国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(平成29年推計)」、総務省「人口推計(平成28年)」、厚生労働省「平成27年度介護給付費実態調査」統計表第3表 平成27年11月審査分より経済産業省作成

*5(出典)令和元年日本歯科医学会「フレイルおよび認知症と口腔健康の関係に焦点化した人生100年時代を見据えた歯科治療指針作成に関する研究」 要介護高齢者(N=290,平均年齢86.9±6.6歳)

それでは、どうやって訪問患者増/外来患者減を乗り切ればよいのでしょうか?

フィードは以下の2つの柱を用意しておくことが重要だと考えます。

  • ①訪問歯科
  • ②定期予防型歯科医院

医院に来られなくなってしまった外来の患者さんのために訪問歯科を始めて、自院の患者さんの減少を防ぎつつ新たな経営の柱としましょう。訪問歯科なら信頼関係を築いてきた患者さんの人生に寄り添い続けることができます。

令和6年の診療報酬改定で新設された、か強診に代わる施設基準「口管強(口腔管理強化型歯科医療機関)」を活用した定期予防型歯科医院を構築し、外来のボトムアップを目指しましょう。
口管強を取得することで算定できる項目や加点が付く診療項目が増えるため、収益の底上げにつながるうえ、メインテナンスが毎月保険診療で受けられるようになるなど、患者様へのメリットも多くあります。
また、今後も幅広い年齢層のそれぞれのライフステージに合わせた口腔機能管理の充実が求められると予想されています。

  • ①訪問歯科を必要とする方は増加傾向にあるが、外来の患者さんは減少する傾向にあるから。
  • ②65歳以上の患者さんの割合が増加していくが、65歳~74歳をピークに外来受療率は低下していく傾向があり、数年以内のうちに外来に通えなくなる患者さんが外来の半数を占めることが予想されている。
  • ③外来の患者さんが減る一方で、訪問歯科の需要は年々増していく
  • ④訪問歯科を始めることで自院の患者さんの減少を防ぎつつ、信頼関係を築いてきた患者さんの人生に寄り添い続けることができる
  • ⑤定期予防型歯科医院を構築し、口管強を活用することで外来のボトムアップを目指す。

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